PC/AT互換機のD.I.Y.

はじめに

Do it yourselfとは言っても、今、ハイテク製品と呼ばれているもののうちで自作できるものとなると、まさかヴィデオデッキやDVDプレーヤなどはほとんど不可能なので、数少ない残されたものとしては、アンプとかスピーカ、そしてPCということになると思う。

しかし、自作すれば安く済む、というのはもともと幻想にすぎない。最近のメーカー品は劇的に安くなっているので、単に安く済ませようとするなら、それらを購入した方が普通はよい。自作して安いメーカー品よりもさらに安く済ませることは今でも可能だが、それに費す労力や時間をも考えてみれば、本来の意味で「安い」ということになるのは、ごく少数の人にとってでしかないはずだからだ。

それはさておき、今の私にとって欲しいPCの要件は、以下の3点となる。

  1. FreeBSDが動作すること
  2. 静かなPCであること
  3. その上で、そこそこのパフォーマンスがあること

ケースと電源

1994年に購入したMicron社のPentium 120MHzの輸入品セットは、パフォーマンスとしてはFreeBSDを使っている限りは今でもたいした不満はなかったのだが、電源ファンのうるささだけには年々耐えがたくなった。

今使っているのは、シーティーエスが販売しているSunTek TH-9300Power Win Technology社の低騒音型電源PW-250ATXが搭載されていたので購入。以前のものに比べると格段に静かだが、しかし、驚くほど静かというわけでもなかった(もちろん、CPUファンの音の方が気になるという次元だが)。一説によると、PC Power & Cooling社のSilencerの方がやはり静かだとも言われているようなので、機会があったら試してみたい。

ところで、このケースはWeb上で通信販売で買ったのだが、そのためか細かな仕様を見落としてしまい、不満な点があった。

  1. ミドル・タワーだとばかり思っていたのだが、実は「ミニ・ミドル・タワー」(笑)だそうで、5インチのベイが2つしかなかった。
  2. 一番上の5インチ・ベイはCD-ROMドライブ用になっていて化粧板に蓋がついているのだが、DVD-ROMドライブのAfreey DD-4008EのトレイはS字型の流線形にデザインされていて幅がこの蓋よりも2ミリほど大きく、このベイに納めるとトレイが出て来ないので、上から2番目の汎用の5インチ・ベイに納めるしかなかった。最近Webページを見てみると、SunTek TH-9314というケースが出ているようで、写真を見ると、手元のTH-9300よりもCD-ROM用のベイの蓋の幅は広くなっているように見える(気のせいか?)。
    その後、DVDドライブを一般的なデザインの東芝 SD-M1212に換えたところ、トレイは出てこれるのだが、結局この、化粧板のボタンを押すことで間接的にドライブのイジェクトボタンを押すという設計には無理があり、一発でイジェクトできることは稀だ。なので、やはりCD-ROM用のベイは使わず、2番目のベイに入れている。
  3. このケースは向かって右側の側板にマザーボードを取り付け、それが上から下に開く「サイド・オープン」になっているのだが、マザーボードにつなぐ電源ケーブルはそれほど長くはないので、ケースを開けるときはいちいちマザーボードから電源ケーブルを抜かなければならず、面倒だ。
  4. ケースの上部は丸みを帯びた形になっていて持ち手がついており、それはそれでいいかと思ったが、実際にはこれでは、外付けの機器を今までのようにケースの上に乗せることができない(笑)。
  5. 前記のとおり、もともとは閉じてあった上から2番目の5インチ・ベイを開けたのだが、その金属パネルをこじ開けて外すときに前面パネル全体が歪んでしまったのか、前面にある電源スイッチがスムースにON/OFFできなくなってしまった。ボタンを押しても、ほとんどの場合引っかかって戻って来ないので、ボタンの中にある溝に爪を引っかけて引き戻す、という作業が必要になってしまっている(笑)。
  6. 問題というほどではなく単なる注意点だが、フロッピーディスク・ドライブも化粧パネルで覆い、イジェクト・ボタンも化粧パネルに付いているものを通してドライブのボタンを押すという形になっているので、ドライブを取り付ける際にはフロッピーを入れてドライブのボタンを前に出した状態で化粧パネルを付けて位置を合わせないと、フロッピーがちゃんと入らずカラカラ空回りすることになる。

ハードディスク

静かなディスクがほしかったので、IDEで5600rpmのIBM社製かQuantum Fireball lt10を探しに行ったのだが、IBMでは7200rpmのものしかすぐには見つからず、店頭に掲示してあったベンチマークテストの結果によると、lt10よりもかなり数字がよかったため、つい当初の目標を忘れて、IBM DTLA-307030を衝動買いしてしまった。

これまで使っていたI-O Data社の外付けSCSIディスクHDVS-U4.3Gのような「ガリガリ、カリカリ…」という凄いアクセス音ではなく、それなりだが低めの「ゴロゴロ、ゴソゴソ…」という音なので、そんなに不快ではない。

もっとも、やはり7200rpmの音なので、より静かにするために、グロウアップ・ジャパンSmart Driveという防音ケースに入れて5インチ・ベイに納めた。

ところで、このIBM DTLA-307030は、買ってから数カ月で、FreeBSDを立ち上げようとしたらガリガリ…と凄い音を立ててマウントできず、起動できなくなった(笑)。一つのパーティションの中のどこかが物理的に完全にイカれてしまったようで、読み込み専用でマウントして読めるファイルだけ別のパーティションにコピーし、そのパーティションは使わないようにしてしのいだのだが、よほど運の悪いことが起きたのか、点けっぱなしにしてるときに三宅島関連の地震で揺れてしまったのか、この新型の高速・大容量・ガラス製ディスクは実は脆いのか、FreeBSDのUltra DMA/66ドライバは怪しいのか、今のところよくわからない。

DVD-ROMドライブ

東芝 SD-M1212を使っている。以前はAfreey DD-4008Eを使っていたのだが、もっと静かでリージョンフリーのものがほしかったので、Yahooオークションで中古品を購入した(現在はリージョンフリーのものは発売されていない)。

SD-M1212はDD-4008Eに比べるとかなり静かだが、CD-ROMにアクセスするときは、やはり「サーー!」という夕立ちのような大きな音がする。まあ、CDやDVDを見聞きするときにはほとんど気にならないので、よしとするか…。

それにしても、メーカーがより高速の商品を売り出していく気持ちはわからないでもないが、大きなソフトウェアをCD-ROMからインストールするときなどは高速ディスクのありがた味も感じるものの、別に多少時間がかかったとしても、たいした問題ではない。百科辞典や辞書などをCD-ROMで使う場合以外は、特に高速である必要はないと思う。Teacなどは可変速のドライブを出しているようだが、ソフトでの可変速なのでWindows以外では可変速にできないようだ。高速にしたいときは手動のボタンで速度を切替えられるようになっているドライブがあればいいのではと思うのだが。

グラフィックス・カード

グラフィックス・カードにはそれほどの関心はなかったのだが、Diamond Stealth64 Video VRAMを6年ぶりにAGPに買い換えるときに、最近のカードにはファンが付いているということに気がついて驚いた。nVidia GeForceが売れ筋ということは聞いていたが、当然それは止め、最近のもののうちファンがついてないものを探して、Matrox Millennium G400 Dual Head 32MB, AGPを購入。実はSingle Headで十分だったのだが、秋葉原とかを探し回るのは面倒なので、これにした。

マザーボード

AOpen AX64Pro。書きたいことはいろいろあるが、それらよりも問題があった。

サウンド・カード

Creative Sound Blaster PCI Digital(PCI128)。同上。

フロッピーディスク・ドライブ

まさか、こんなものに長い文章を書くことになるとは予想だにしなかったのだが、これにはかなりハマってしまった。

6年間使ったドライブが壊れたので、Teac FD-235HGの新品を買ったのだが、Windows 98SEを新規インストールしたときには起動ディスクも作成できたのに、このあいだ久しぶりにフロッピーを使おうとしたところ、アクセスしには行き、ランプも音もするものの、以下のようになる。

C:\WINDOWS>dir a:

エラーです. 読み取り中 ドライブ A:
中止 (A), 再試行 (R), 失敗 (F)?

もちろんBIOS(AX64Pro R1.02)のOnboard FDD ControllerはEnabledだし、デバイスマネージャやシステム情報で見てもIRQやDMAの競合はないし、標準フロッピーディスクコントローラは「このデバイスは正常に動作しています」。フロッピーは新しいフォーマット済みのものを使ってもそうだし、MS-DOSモードでやっても変わらず、念のため、MS-DOS 6.2やFreeBSDの起動ディスクを入れて再起動しても無視されてハードディスクから立ち上がる(Boot SequenceはCD-ROM,A,C)。

この時点でドライブが壊れたと思い、Century(Mitsumi) D353M3の新品を買って来て付け換えたが同じ (^_^;)。

サウンドカードはSound Blaster PCI128なのでhttp://www.creaf.co.jp/support/faqs/にしたがって、Legacy Deviceを無効にして再起動してみたが変わらない。

ドライブはどちらも3モード対応なので、Microsoftのサポート情報「W98:ACPIで3モードフロッピーが動作しない。」をもとに、レジストリからPNP0700に関連するすべてのキーを削除して再起動しても同じ(720KBも1.44MBも読めない)。

そもそも、ディスクの別スライス(パーティション)にインストールしてあるFreeBSD 4.0-RELEASEでも読み込みエラーでマウントできなかったので、これはハードかBIOSの問題だと思い、ビデオカード以外すべて外してみたが、それでも変わらない。念のため、Boot Up Floppy Seekをenabledにしたり、OnChip Soundをenabledにして再起動してみたが同様。

3mode対応ドライブのときにBIOSで3-modeをenabledにしてはいけないという記事もどこかで読んだが、AX64Proの1.02にはそういう項目はない。

新品のドライブが2個続けてすぐに壊れるとは考えにくいので、これは結局、AX64Proでは3モード対応FDDは使えない(OSインストール前は使えたのだが…)、または、ボードのFDC(スーパーI/O)が壊れてしまった(まだ数カ月なのに)、ということだろうか?

MOがあるのでふだんはFDは必要ないが、緊急の場合、FreeBSDと違ってWindows 98SEはCD-ROMから起動できないし、BIOSの更新とかもできないので、FDが使えないと、やはり困る。
じっさいのところ、3モードのFDDを選んだのは、昔PC-98で作ったフロッピーもあるので、できれば読めるようにしたいという程度のことであり、必須というほどのことではなかったのだが、3モード対応ドライブが使えないということだとすれば、それを使ってしまった私は不運ということか。

ところが、ダメモトで、FDDケーブルを買って来てマザーに付いていたものと換えてみたら、なんとあっさり読めてしまった。 (^_^;)

まだ数カ月だし抜き差しもたいしてしてなかったし、アクセスだけはできていたのでケーブルは疑ってなかったのだが、いつの間にかどこかが接触不良になってしまっていたようだ。

SCSIカード

Tekram DC-390Uを使用。Windows 98SEではデバイスマネージャにエラーメッセージが出るので、ドライバを最新のものに換える必要がある。Ultra SCSI(Narrow)であり、今となっては特に速くはないのだが、現在はSCSIディスクは使っておらずMOだけなので、別に不満はない。

ところで、以前はAdaptec AHA-2940AU/JAも持っていたのだが、これを付けるとMicronのPentium 120MHzの輸入品システム(マザーボード名は忘れた。BIOSはPhoenix社だった)ではFreeBSDがオートリブートを繰り返し起動できなかった。また、AX64Pro(BIOS 1.02)にこのカードを付けると起動時にSCSIの画面後に左上にカーソルが点滅したままになって止まってしまう(その後のBIOSで対応されたらしい)。

結局このカードは売り払ったのだが、「SCSIカードはAdaptecが安心」という話は、私にとっては迷信でしかない。

ネットワーク・カード

Corega Ether PCI-T。別にこのメーカに特にこだわりはなかったのだが、FreeBSDのFAQに、Micronの一部のシステムと3Comの組合せでは問題が起こる、というのを読んでいたので、3Comは外し、安い製品を選んだだけのことである。

SCSIでのAdaptecと同様、「ネットワーク・カードは3Comが安心」という話も、私にとっては迷信にしか思えない。

マウス

Microsoft Mouse(Mouse Port Compatible Mouse 2.0A)。ホイール付きでも光学式でも3ボタンでもないPS/2の昔のMicrosoft Mouseだが、マウスを使う時間が多いMacintoshのApple純正品やサードパーティのものも含めて今まで使ったものの中では、最も使い心地がよい。Microsoftはソフトメーカーとしてはいまいちだが、ハードは優れていると思う。

なお、先日某所で、iMacについていたApple純正の光学式マウスでしばらく作業する機会があったが、あれはけっこう使いやすそうだ。

キーボード

Microsoft Natural Keyboard Pro

同じく、マイクロソフトはハードは優れている。

CPU

Intel Pentium III 600EB (slot 1)。消費電力の少ないCoppermineの中で値頃感のあった600MHzを選んだ。

性能としては不満はないが、Pentiumのリテール版についている山洋電気のCPUファンは話によると静かな方らしいのだけれど、この109X1512H2096は「ブイーーン」という感じの甲高い音がして、けっこう気になる(Windows上のVIA Hardware Monitor V2.02で監視すると4000〜4300rpmで回転)。このCPUファンを山洋の市販CPUファンと見比べてみると、おそらく騒音が33dbのものなのだろうが、高音のためか耳障りだ。

そこで、山洋には20dbのケース用8cm静音ファン Sanyo Denki 109R0812L417があったので、CPUファンを止めてそのケース用ファンを使ってみることにした。ちなみに、PCケースSunTek TH-9300の前面下部についていたケース・ファンはそうとうに大きな音がしたし不要だったので使っていなかったのだが、取り外してみると、Colorful Industrial社のCF-12825MSというもので0.14Aだったから、うるさいはずだ。

山洋のケース・ファンを付けてCPUファンを止めてみると、音量としてはケース・ファンを使わずにCPUファンを動かしたときとほとんど変わらないか、もしかすると大きくなったかもしれない(笑)。たぶん前面パネルに付いたファンなので大きめに聞こえるのだろう。また、ファンを角型ケースにはめ込み、それを前面パネルにはめ込むという形なので、PCケースに響いているのかもしれない。

しかし音質としては「ウーン」という低めの音なので、CPUファンよりも耳障りではないような気もする(気のせいか…)。CPUの温度はVIA Hardware Monitorによると、Windows 98SEでは40度強で落ち着くようだ。ところで、このファンは公称回転数1850rpmなのだが、2570rpmと表示される。BIOSでは1.65Vに設定しているのだが1.69Vと表示されるなど、高めの電圧になっているようなので、そのためだろうか。と思ったが、再起動を何度かしていたら、いつの間にか1850rpm近辺の数字が表示されるようになっていた(なぜ?)。

さらに、Windowsのときの温度を少しでも下げるように、WinCooler V. 1.02をインストールした。起動時は42度くらいになるものの、その後は30度台後半で落ち着く。しかし、十時間くらい動かすと(あるいは夜起動して昼間になると)、Windows 98SEはハングしてしまう。凍った画面ではCPU温度は38度になっていたが、長時間はもたないのか(10月下旬での話)。しかし、その後なんどか試してみると、Windowsでは、すぐにいつの間にか凍ってしまうこともあることがわかった。FreeBSD上では起こらないので、これは単なる熱暴走というよりも、Windowsのドライバなどの問題のようなので、とりあえず、元に戻してCPUファンは動かすことにしている。

Written: Wed Oct 25 JST 2000

Pentium III 600EB 死亡

先日、前の日に使えていたPCが、翌日起動しなくなった。

BIOS画面すら映らず、CPUファンもディスクも回っているが、電源LEDやディスクLEDは点灯しない(ボード上のRAM電源LEDは点いている)。マザーボードかCPUがイカレたようなので、念のため、ボードと周辺機器を外してCMOSをクリアしてみたが、変わりはない。

CPUの方が怪しそうだったので、しょうがなく新しく800EB (Slot 1)を買ってきて交換したら無事起動できた。

うーん。

インテルは3年保証と言ってるが、修理に出してもかなりの時間がかかるだろうから、結局スペアがなければだめなんだよなあ…。

それにしても、このCPUについている山洋のファンは、600EB以上にうるさい(特に起動後しばらくの間)。やはりヒートシンクを変えるしかないようだ。

Written: Sun Nov 24 JST 2000

以下についても、いろいろあるが、後述。

ディスプレイ

15インチTFT液晶ディスプレイ三菱電機 RDT153A

ビデオキャプチャ・ボード

Koutech KW-606

MO

Logitec LMO-S636F

メモリ

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